日曜でも普通に誰かしらはいた。


でも、今は誰一人としていない。



みんな家で遊んでるのかな。



時代の流れで仕方ないことなのかもしれないけど、小さい頃に公園の魅力を知らないとは損してると思う。

限られた友達同士で遊ぶより、知らないけどその場で仲良くなった子とも遊ぶと、もっと楽しいのに。


なんだかちょっぴり寂しくなった。





「朱里ってさ」

「ん?」



急に風太が話しかける。

風太を見ると、まっすぐ前を向いていた。





「俺のこと好き、なの?」

「………………え」



まさかの質問にびっくりして目を開く。




「いや、付き合っちゃう?って聞かれたけどそもそも朱里って俺のこと好きなのかなーって思ってしまって」




そういえば、私って付き合っちゃう?とは聞いたけど、風太が好きだとは言ってない。


なんたる失態。


心の中ではいつも好きって思ってるから、つい言ったものだと勘違いしていたのかもしれない。




「その、あのー…」




あ、どうしよう。


実際に声に言葉に出してみると勇気が、いるのかもしれない。


今になって世間の人達がこの二文字を言えてることがすごい事だと実感する。