あれから1年。

光輝はどうしてるかな。

私は目が見えなくなりました。
うっすらみえるのは光だけ。
あの日からも華亜紀は定期的に私のところに来てくれていた。

私の楽しみは華亜紀の歌を聞くことだけだった。

私は久しぶりに外に出た。もちろん華亜紀も一緒だ。

散歩の途中。いきなり華亜紀が止まった。
「か、あ、き?どうしたの?」
「どうしたもなにも。なんでお前がここにいるんだよ。もぉ、これ以上美玲を傷つけるな」
「え?誰?そこに誰がいるの?」

「美玲」
あ、私の好きな人の声。
光輝だ。これ夢かな?

ほっぺをひねった「いたいっ」
夢じゃない。

「光輝?」