先輩の体・・・すごく、熱い・・・
「み・・すず・・・?」
先輩の、甘く透き通ったきれいな声が、耳のすぐ近くで、くすぐったく響いた。
ていうか、今・・・
私の名前・・呼んでましたよね・・・
「せ、先輩・・・私の名前、覚えてたんですね・・・いっつも、おい、とか、お前としか呼ばないから・・・」
「き・・・今日から、み、すずは、俺の彼女だから、名前で呼ぶんだよ、悪いか!」
「い、いえ!嬉しいです・・・!」
まだ私の名前を呼び慣れていない先輩のたどたどしい口調も、不器用な態度も、自分だけのものなんだと思うと、自然と頬が緩む。

