「・・・・と、思う」



たっぷり間をあけてそう続けたのは、先輩らしいと思った。


もう彼は、真っ赤な顔を隠そうとしない。


隠しても無駄だと、気付いたのでしょうか。



それとも、



顔から手を離したということは・・・




先輩は今度、



その手で私を抱き寄せていた。