パソコンの画面を先輩の方に向けると、彼はいつも以上にキリッと真面目な顔になった。

先輩が、私の部屋で・・しかも私が書いた小説を読んでいるなんて・・・しかもBL小説。


無言で目だけ動かしながら読み進めていく先輩。


急激に後悔してきました。


やっぱり、家まで連れてくることもなかったんじゃないか・・・


せっかく、心開きかけてくれてるのに、これがきっかけでまた距離が開いたりなんかしたら・・・



恐ろしすぎます・・・!


先輩!頼みますから、何か言ってください!



「これ・・・・」


「は、はい!」



先輩は、マウスから手を離した。

どうやら読み終えたみたいだ。