体力には、自信があります。



スポーツが得意というわけではないけれど、背負い上げた紺野先輩は思っていたよりずっと軽かった。


寝息が耳元にかかって、くすぐったい。



宛もなく歩いているけれど、先輩の家って、どこでしょう。



「んん・・・」



寝惚けて声を漏らす先輩は、やっぱり色っぽくて、背筋がぞくりと震え上がる。


やっぱり、起こすしかないでしょうか・・・

と思っていると



「ここ・・どこ・・・」



ようやく目を覚ましたようです。