「雨、止んだわよ」
しばらくして、先生の声で、ぴん、と背筋が伸びた。
暖かくて、私もうとうとしていました・・・・
窓の外を見ると、確かに、雨は上がっているように見えた。
肩が重い。
・・・ん?
先輩が、私の肩を枕代わりにして眠っている。
あれ?
なんでしょう、この気持ちは・・・
胸が、いっぱいになります。
「そろそろ、保健室、閉めるけど」
先生はそう言うものの、気持ち良さそうに眠っている先輩を起こすのもなんだか申し訳なくて、私は先輩をおぶって帰ることにした。
「大丈夫?」
「はい、私がそうしたいだけなんで、大丈夫です」
にこりと笑うと、先生も笑って、納得してくれた。
私も今
紺野先輩に歩み寄りたいと思うから
先輩に少しでも心を開いてもらうために

