すー・・・ すー・・・ 寝息が聞こえて隣を見ると、先輩が抱えた膝の上に頭を乗せていた。 どうやら、疲れて寝てしまったようです。 雨に濡れて湿った髪がうねって、ふわふわになっている。 タオルの隙間からのぞくその柔らかい黒髪に触れると、なんだか悪いことをしているような気持ちになった。