「…いってきまーす。」





シーンと静かな玄関に向かって、少し声を張って家を出た。






私の両親は海外で仕事をしているため、家には年に1、2回帰ってくるかこないかだ。






兄二人いるが、二人とも彼女と同棲中だから中々帰ってこないから、ほぼ一人暮らしみたいな生活だった。





両親が仕送りしてくれるため、バイトとかはしなくてもいいがいつかはバイトやってみたいと思っている。





「ふぁ…、眠い。」





両親や兄のことなどを考えていたら、やはり眠気が襲ってきた。






歩いているのに眠気が襲うなんて、今日の授業中は爆睡な気がしてきた。




眠そうに目を擦りながら歩くと、目の前にいた人物をみて一気に眠気が覚めてしまった。