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なんて祈り、通じるわけなくて。
私は今、体育館の中で男バスの練習が終わるのを見届けていた。
「…着替えてくるから。」
淳がやって来てボソリと呟く。
やっぱりまたなんか怒ってる?
「あ、でも今日は、私が少し用事あるからゆっくり着替えていいよ?
その…堺くんと約束が、ありまして。」
すると淳はなんだかさらに機嫌を悪くして
「あっそ。」
としか言わない。
え?なんで機嫌が悪いんだい?
私が昨日現場から逃げたからかい?
あれこれ考えてたらすぐに堺くんがやって来て
「葵、早く!!」
私は淳と向かい合って話していたのに
堺くんによって引き剥がされ、半ば強引に体育館倉庫前に引きずられていった。
なんて祈り、通じるわけなくて。
私は今、体育館の中で男バスの練習が終わるのを見届けていた。
「…着替えてくるから。」
淳がやって来てボソリと呟く。
やっぱりまたなんか怒ってる?
「あ、でも今日は、私が少し用事あるからゆっくり着替えていいよ?
その…堺くんと約束が、ありまして。」
すると淳はなんだかさらに機嫌を悪くして
「あっそ。」
としか言わない。
え?なんで機嫌が悪いんだい?
私が昨日現場から逃げたからかい?
あれこれ考えてたらすぐに堺くんがやって来て
「葵、早く!!」
私は淳と向かい合って話していたのに
堺くんによって引き剥がされ、半ば強引に体育館倉庫前に引きずられていった。

