絆創膏

「どーした?固まってんぞ」

私が来夢を見たまま動かないから変に思ったんだろう。


「ううん。なんでもない」


「そっか」


「…うん」

やっぱり、この恋は叶わない気がする。

歳が離れてるから、女として見られてないし

多分、来夢には彼女がいるんだと思う。


「どっか行くか?」


「うん。いーよ」


「元気ねぇけどどーかした?」

そんなに優しくしないで
抱きしめないで

苦しくなるから。


「大丈夫だって…。どっか行こ!」


今の私は無理に笑ってるだろう。


「お、おぅ。ややこしい女だな」


「ははっ。そーでしょ」