帰ってからすぐ私はベッドに倒れてメールを打った。


《送信:来夢 帰ったよ!》

打つのは早いけど送るとなると勇気がいる。

「んー。」

それから数十分間、ぼけーっとしながら内容を眺めているとブーブーとケータイが揺れた。

夏帆かな?なんて思いながら見てみれば来夢という文字。


「まさか、あっちからメールしてくるとは思わなかったな…」

内容が気になり受信ボックスを開くと

《受信:来夢 帰ったかー?》


《送信:来夢 帰ったよ!》

さっきのは嘘みたいに送信を押す私。
でも、手汗はじんわりと出てくる。


《受信:来夢 着いてるならもっと早くメールしろ!》


《送信:来夢 ごめんごめん》