絆創膏

それから会話をしつつカラオケに入った。

「あぁ、つかんた」
ドスッと椅子にもたれかかる姿を見ると面白い。

「そんなに距離無かったじゃん」


「如月は漕いでないからな」


「そーだった」

いつの間にか“如月”って呼ばれてる。なんか嬉しいな


「てかさ、なんでそんな顔してんの?」


「顔?」


「この世の全てを嫌ってるような顔」

あぁ、みんな言う。私自身そんな顔してないのに...

「なんだろ。全部嫌ってるからじゃない?」


「じゃあ、この世の全てを嫌ってる如月をこの世に生きてて良かったって思うようにしてやるから」


「……うん」


「おいで」

猫みたいなその顔で微笑まれたらもう駄目だよ。

「落ち着く…」


「すっぽりおさまるわ」

「だねっ」


それからというもの、話は途切れを知らず盛り上がった。