★夏×冬=春★



私が知る琉牙の真実…

何故か今日は琉牙が前を歩いて、私がその後ろを歩いていた。

いつも歩幅を合わせとくれる琉牙の背中は初めてで、


大きくて…
力強くて、
たくましかった……。

この背中が、いつか見れなくなるものかと考えると

怖くてたまらなくなった。


「ここ…」

「ここって…」

前に女の人と琉牙が入ってった綺麗なガラス張りのビル。


「さっ行こ」

琉牙に手を引かれ、ビルの9階へと向かった。