私が知る琉牙の真実… 何故か今日は琉牙が前を歩いて、私がその後ろを歩いていた。 いつも歩幅を合わせとくれる琉牙の背中は初めてで、 大きくて… 力強くて、 たくましかった……。 この背中が、いつか見れなくなるものかと考えると 怖くてたまらなくなった。 「ここ…」 「ここって…」 前に女の人と琉牙が入ってった綺麗なガラス張りのビル。 「さっ行こ」 琉牙に手を引かれ、ビルの9階へと向かった。