「お客様にはこちらのお色など似合うと思いますよ。華、アイシャドー取ってくれ」 「はい、どうぞ。アイラインはペンシルでいいですか?」 「あぁ」 穏やかな空気にかわされる笑顔。そんな光景に、またイラーッと感じる気持ち。 (って何で私がイラつなきゃいけないわけ!) 別に二人が仲良くしていようが関係ないし、どうでもいいし。 ただ真崎さんがいつもより少しにこやかなことが気に入らないだけ。 可愛い子にはそんな顔するんだなって、知らなかった顔をまたひとつ知った。 それがなんだか、胸が痛い。