「仕方ないじゃないですか…痛いんですもん、足…」

「足?」



その視線は足元へ向き、私のヒールの高さを見て眉間にシワを寄せる。



「バカ、そんな高いヒール履くからだよ」

「低いの履いてくる予定だったんですけど…朝急いでたから」

「…ちょっと裏こい」

「?わっ、」



そして私の腕を引っ張り歩き出し、荷物の置いてある控室へと入った。



「?真崎さん?」

「そこ座れ」

「へ?」

「早く」



誰もいない控室の中意味がわからず椅子に座らされ、かと思えば真崎さんは私に向かってしゃがみ込み靴を脱がせた。

靴を脱いだ足は、ストッキングを履いた状態でもわかるほど真っ赤になってしまっている。