「じゃあ、二人の幸せを見届けたら今夜は一緒に食事でもどう?」
「…?」
「俺と恋を、始めませんか」
突然降り注ぐ、口説き文句。
人が泣いている時につけ込むなんて、彼はやっぱりいやらしい男だと思う。
真崎さんもだけど、あの男に似ているこの彼も私の中では気に入らない。
だけど、
「…考えておいてあげます」
「あはは、前向きにお願いします」
その手の温かさを信じて、たまには直感に身を任せ動いてみるのもいいんじゃないかって、そう思う。胸を張って幸せだと誇れる、そんな日々を思い描いて。
微笑む彼の後ろには、窓越しに広がる青い空。
いつか、こんな空の下白いドレスに包まれる未来
それはきっと、また別のお話
end.



