「…真崎さんのことを、信じたい」





信じたいよ





「怖いけど、例えいつか傷つくとしても…真崎さんを信じたい。一緒にいたい」





こんな私だけど

あなたのことが、好きだから





「真崎さんのことが、好きっ…」





恐れることより、信じたいと願えるのは

あなただから





「…それだけあれば、充分」



精一杯伝えた気持ちに、彼は嬉しそうに微笑み優しいキスをした。



「不安になるならその度言ってやる。もういいってくらい、飽きるくらい言って信じさせてやる」



自然とまた溢れ出ていた涙を、その指先はそっと拭う。真っ直ぐなその瞳に映るのは、私一人だけ。



「…好きだ、」



呟いては、重なる唇



「好きだよ、奥谷」



もう一度、キスをして



「愛してる」



永く、口付けた



もっと もっと

その言葉で、心で、声で、想いで

全身を埋め尽くしてほしい



すぐ込み上げてしまう不安も

あなたの腕のなかなら、愛おしい



信じよう、あなたの言葉を

抱きしめよう、溢れ出る気持ちを