星屑ビーナス




「ふふ、そうなれたらいいんですけどねぇ」

「おっ、久保はその気だな!後は真崎、お前次第だぞ!」

「ないですから」

「またまた照れるなって〜」

「……」

「…、」



瞬間彼とバチっと目が合うものの、私は目をそらしてしまう。



(…やだ)



見たく、ない

だってどう見たって似合ってる二人



決めたのに

揺らぎたくないのに

心が痛む度、逃げたくなる





『俺は、』





彼はあの時、何を言いかけたんだろう

“俺は、”

その言葉の続きに嫌なことしか浮かんでこない



ほら、また

臆病な自分が出てくる