「色の白い人には薄いピンクを少し乗せるだけで充分健康的に見えるからな。いきなり頬につけるんじゃなくて、手の甲で濃さを調整してからつけるんだ」 「へー、すごーい。確かに奥谷さんイメージ変わりますね」 「……」 (本当だ…) 自分が思っていたものと、違う。 いつも自分はチークなんて似合わないから、ってそう思ってまともにつけたことなかったけど。 「つけてみたら、違うだろ?」 「…そう、ですね」 鏡越しに笑ってみせる彼から知らされた、ひとつの可能性 それに、やっぱりすごい人だって思い知る。