ー 「205号室…ここか?」 「…はい、」 そのまま真崎さんの車で自宅へと運ばれてきた私は、下ろされた玄関で靴を脱いではヨタヨタとベッドへ向かった。 「狭い部屋だな」 「余計なお世話です…」 「タオルあるか?冷やしておく。その間に着替えておけ」 「はーい…」 引き出しからタオルを取り出し手渡すと、真崎さんはそれを手に洗面所に向かう。 その間にも部屋着に着替えると脱いだ服もそのままにベッドへと腰掛けた。 (熱、上がってる気がする…) 安心感からか気が抜けた体の体温は益々熱く感じられる。