「?どうした?」

「いや…真崎さんもそういうこと、思うんですね」

「お前は俺を何だと思ってるんだ?」

「だって、家庭とかあんまりイメージないから…」

「よく言われるけど…俺だってもう30過ぎだし、結婚願望もあるっての」

「……」



いつも仕事のことばかりの彼から呟かれる、『結婚願望』。

それはすごく意外で、けど確かに言われてみれば真崎さんだって33歳。周りと比べれば遅い方かもしれない。



こんな強気な目をした彼も

結婚したい、とか思うんだ

誰かと、一生を添い遂げたいと