(…前も思ったけど、真崎さんに照れられると余計照れる)
いつもは堂々としていて、一見恥ずかしいような言葉だって平気で笑顔で言える人。
だけど、不意にそうやって照れた表情を見せるから
ほらまたドキドキしてる
その意識を顔に出さないように本来の目的であるプレゼント選びを再開させた。
「にしても子供用のって色々あるんだなー。赤ん坊のうちからこんな着飾らせてどうするんだよ」
「赤ちゃんのうちだから自分の好きなようにするんですよ。大きくなったら親が勧めるものなんて身につけなくなっちゃうんですから」
「あー、まぁ確かにな」
真崎さんはそう納得しながら、壁にかけてあったクマの着ぐるみのようなロンパースを手に取る。
「お、これいいな。自分の子供に着せるならこれだな」
「……」
『自分の子供』、意外なその一言に私はその顔を見て一時停止する。



