「真崎さんも、笑ってる方が可愛いですよ」 「…シメるぞ」 彼は突然触れるから、臆病な私は戸惑うばかりだけど 優しさにまた心は音を立てて、気持ちは生まれゆく ドキドキしてる 求めている 心が、ぬくもりに触れて 奥の塊が溶けていくのを感じる こうやってほらまた ひとつひとつをほぐしていく 私もそう、その笑顔が一番嬉しい 安心して弱くて 愛しいと想う (…なんて、言葉には出来ないけれど) 心でそう呟いて、つられて笑った。