けどあの頃から変わらない。

何年経ってもそう、偉そうで上からで



「人の出したアイディアの小さな穴を見つけてほじくるような嫌な男なの!小さい男!小ささが身長に現れてる!」

「とはいえ実力があるのは確かよねぇ」

「わかってるけど認められないのー!」



かおりと会社の廊下を歩きながらそう嘆いていると、突然後ろから頭をバシッと叩かれた。



「いった〜…」

「大声で人の悪口を言うな」

「あら真崎さん。浅田さんも」

「和泉さん奥谷さん、お疲れ様」



後ろをみれば、そこには背後を歩いていたらしい男が二人…真崎さんと、その同僚・浅田さんの姿。

先程の私の言葉を聞いていたらしく、その顔は不機嫌なものとなる。