それから13年。



ルドルフは相変わらず、ニコラスのところで暮らしていました。ほかにも何頭かトナカイがいましたが、ルドルフはいつの間にか最年長になっていました。


ニコラスの手伝いをする以外の時間は、いっしょに森の中を散歩したりじゃれ合ったりしました。彼は周りのトナカイほど若くはありませんでしたが、毎日元気に走り回っていました。


友だちがいて、仲間がいる。

そういう安心を感じることができるのは、ルドルフにとってしあわせなことだったのです。



――しかし、この年のクリスマス、ルドルフに悲劇が訪れました。