こうして二人はいっしょに暮らすことになりました。

ルドルフが彼をサンタクロースだと知ったのは、それから少したった後でした。


サンタクロースのニコラスは、ルドルフにソリの先頭で道を照らす役割を頼みました。ルドルフのお気に入りだった赤っ鼻が、初めて役に立ったのです。


以前、トナカイたちに笑われたあのうたの通り、彼の鼻は夜道を明るく照らしました。

ルドルフが息を吐くたび、光はその輝きを増します。それはまるで、彼の生きる力を表しているようにも見えました。




「ぼくは、ぼくのままでいいんだ……!」

初めてニコラスと街を巡り、家に戻った後、ルドルフは自分がみんなに認められたような気がしました。