何で?ここの公園を選んだのはあきじゃない。

今まで、あきと愛海が喋っている時、私は胸がすっごく苦しかったんだよ。


あきに対する負の感情が、楓夏の心の中で渦巻く。

そして、気が付くと呟いていた。



「じゃあ帰れば?」



とても、冷たい言葉だった。

なぜこんな言葉を私が言えたのか、それさえも分からない。

私?私が言ったの?
そう思ってあきを見ると、苦しそうな表情で楓夏を見ていた。

ーーーーーーーーーー私なんだ。


あきは楓夏を真っ直ぐ見ながら、いつものテンションとは考えられない、悲しそうで小さい声で言う。


「何で?何でそういう事言うの?」