講堂で待っていたのは


「弘人先輩…。」



真顔で私を見つめる先輩



私は先輩を直視できない


「昨日は何やってたんだ?」

いつもと違う空気
先輩…怒ってる



「あ…―友達と飲んでて
そのまま酔いつぶれて寝てました。」



嘘は言ってない


だけど
怖くて先輩の目を見ることができなかった



「そう…。」



先輩の手が頬に触れる



「心配させんな。」


真剣な眼差し


「ごめんなさい。」



私は謝ることしかできなかった