アパートの前で先輩が立ち止まった


いつもなら
このまま部屋にはいるのに

「今日はここで。」


「あ…はい。
ありがとうございました。」


言った瞬間に先輩に抱き締められた


ギュッと力がこもる


「好きだよ、りょう。
りょうも…俺のこと好きだよね。」



震える声…



先輩の背中に手を回す



「はい。
大好きです。」



この気持ちに嘘はない


私は先輩が好き…だよ