そのとき。

コンコンッ

「はい。」

「失礼します。」

「航平…。」

なんでだ？

なんで航平が俺んとこ来たんだ？

「いきなりで驚いた？」

「うん。すごく。どうした？」

「先生の気持ちを聞いてみようと思ってさ。」

俺の気持ち…？

なんだそれ。

もしかして、吉岡のこと言ってんのか？

「俺の気持ちって？」

「俺、わかってるよ。」

「何を？」

「先生が、芽唯のこと特別に思ってることくらい。」