「芽唯が自分で気づいてないみたいだから俺からは言わないけど、ちゃんと自分の気持ちにもっと向き合あってみなよ。そしたら、見えてくるものもあるんじゃない?」

航平は私に背を向けて、歩いて行ってしまった。

少し歩いたところで、航平がこっちを向いた。

「芽唯が俺のこと好きだとしても、今芽唯の心にいるのは、俺だけじゃないよ。」

そう言って、航平は帰っていった。