コンコン

「失礼します。春山先生…。」

えっ、寝てる…?

この間も寝てましたよね。

「春山先生っ起きてください!春山先生!」

全然起きないんだけど。

…本当にきれいな顔してるな、春山先生。

私が先生の顔を観察していると、先生が目をパチッと開けた。

「見すぎ。」

「うわぁ―――。」

私はびっくりしすぎて後ろに転んでしまった。

「いったー。先生起きてたんですか?」

「ばれた?」

先生がニカッと笑う。

私が立ち上がろうとしたとき、先生が手を貸してくれた。

ドキッ

まただ。

また、先生にドキドキしてしまった。