「芽唯!」

航平が保健室に入ってきた。

「芽唯大丈夫?」

心配そうに私に寄ってきた。

「どうして?」

何で航平が知っているのだろう。

「芽唯のクラスのバスケ部の奴が教えてくれて。」

たぶん斗真だな。

バスケ部のみんなは、私と航平が付き合ってることを知っている。

「航平、いいとこに来た。吉岡教室戻るって言うんだけど、足捻挫しててさ。引きずってんだわ。だから教室までついてってあげて。」

「うん。」

「私大丈夫だよ?」

「だめ。俺が大丈夫じゃないから。行くよ。」

航平は肩を貸してくれた。