すると先生はもう一度私を抱きしめた。

「バカだなぁ。俺なんのために。俺は教師辞めさせられるより芽唯といられない方が辛いよ。この一年どんなに辛かったか。」

「ごめんね…。」

「やっぱり教師と生徒じゃダメなのかなって思った。」

「辛い思いさせてごめんね。
私ね、先生と堂々と付き合ってられなくても、一度も辛いなんて思ったことないよ。別れるときに言ったことは全部嘘。」

「よかった…俺、芽唯に嫌われたと思ってた。」

「先生のこと嫌うなんて、今までも、これからも絶対ないよ。」

「じゃあ芽唯、また俺の彼女になってくれる?」

先生は私の目をまっすぐ見て言った。

「よろしくお願いします。」

私たちは笑い合った。

この日をずっと待ってた。

またここから始められるんだ。

そのことがすごく嬉しい。

「芽唯……」

私たちは見つめ合う。

そしてどちらからするわけでもなく、私たちはキスをした。