「そんなに見つめてどうしたの??」

私が先生を見ていたのに気付いたのか、咲がそう聞いてきた。

「…うん、先生大丈夫かな?って。」

「どうして?」

「バスの中でずっと寝てたから疲れてるんじゃないのかなって思って。」

「そっか。」

そう言った咲が少し嬉しそうに見えたのは気のせいかな…?

「まぁ気分でも紛らわせてるんじゃない??」

「え、なんで??」

咲は意味ありげな笑顔を見せただけで何も言ってくれなかった。

なんのことだろう…?

なんかちょっと心配だな。