電話が終わって、お兄ちゃんの部屋の扉を叩いた。
コンコン
「はい。」
と言ってお兄ちゃんが出てきた。
目がちょっと赤い。
「どうした?」
「あのね、お兄ちゃんに話があるの。」
「入って。」
私はお兄ちゃんの部屋に入った。
「さっきの、聞いちゃった。」
「…さっきの?…ってまさか電話かっ???」
「うん。」
「マジでっ???」
お兄ちゃんは相当焦っている。
「いや、あれは気にすんな、聞かなかったことにしてくれ。」
「そんなことできないよ。
だって、お兄ちゃんがどれだけ私を大事にしてきてくれてたかがわかったんだもん。」
「え?」
「お兄ちゃんが言ってること聞いて、お兄ちゃんが私たちを反対するのがわかった。
だから、私、太陽にバイバイって言ってくる。」
「…芽唯…。」
「太陽も大事だけどさ、お兄ちゃんは大切な家族だもん。」
「…そっか。」
「でも、一年生が終わるまで付き合ってもいい?最後にデートして、ちゃんと終わりたいんだ。」
「うん。わかったよ。」
「ありがと、お兄ちゃん。」
