「お前、芽唯に変なことを言ってないだろうな?」
「言ってない言ってない!安心しろ!」
「どうだかー。」
「おい太陽。吉岡は多分絶対お前にはさみしいとか言わないと思うんだ。教師と生徒だからしょうがないって思ってると思うんだ。だから、会える時にはちゃんと会っとけよ。会いたいならお前が会いに行けよ。そこはお前がリードするんだ。お前が会いに行ってやれば吉岡だって絶対嬉しいよ。
大事にしてやれよ。吉岡のこと。」
「あぁ。ありがとな。連。お前にはほんといつも助けられるわ。」
「応援してるから。なんかあったらいつでも言ってこいよ。」
「うん。」
「じゃ、またな。」
「またな。」
連との電話が終わった。
「ほんといい人だよね、神木先生。」
「あぁ。ほんとにね。あいつがいなかったら俺芽唯への気持ちに素直になってなかったかもしれないんだよな。あいつが背中押してくれたんだ。」
「そうだったんだ。じゃあ神木先生にお礼しなきゃ。」
「そうだな。芽唯。ずっと一緒にいような。」
「うん。」
「今年もよろしく。」
「よろしくね。」
今までで一番幸せな年越しだったな。
太陽side end