キーンコーンカーンコーン

「ヤバイ、ホームルームに遅れるぞ!」
「走るぞ!!」

そお言って康太が走りだした。
また走るんですか……。
でも、嬉しいかった。出逢いは最悪でもとても優しい友達に巡り会えたから…。


しかしこの時にわたし達は
知るよちもなかった。
これから起きる数々の出来事が…
ただ、笑って走っての毎日が
そう長くは続くハズもなく
わたし達のこの出逢いから、
もうあの歯車が回り始めていたことに…