どうするのかなんて、田中もわからないだろう。
だけどどうにかしなければ田中はずっと…

「俺はもう終わった人間だ。おまえが来てくれたことはうれしいが、どうすることも出来ない。俺のことなど忘れてほしい。今までありがとう。
ただ気掛かりがあるんだ。飯間は心に病を持っている。頼む。あいつから目をはなさないで欲しい。」

田中は何を言っているんだ。飯間が心に病?
そんなのきいたことがない。僕は追い払うために嘘を?

でも、田中はそんな嘘はつかないだろう。

「そうなんですか。わかりました。飯間のことは任せてください。」

「ありがとう。」

「だけど、田中さんも一緒に行くんです。僕の部屋で匿いますから。飯間が心配なら一緒に行きましょう。」

「だけどそれは…」