誰もいない橋。
吹き抜ける風が、どこか寂しい。
借金から逃げたことを、俺は後悔している。

向き合えば、どうにかできたのかもしれない。

二人は元気にしてるだろうか。俺のせいで迷惑をかけていないだろうか。

飯間は大丈夫なんだろうか…

不安や心配もある。

これから先、どうやって生きていけばいいんだろう。

一生橋の下にいるのか。皆の記憶から俺は消えるかもしれない。
考えるだけでぞっとする。

会社を潰したことで、職をなくした社員たちに申し訳ない。

勝手かもしれないが、俺を憎んでくれてもいいから、忘れないでほしいんだ。

そんなの通用する訳はない。

そんなことはわかっているけどそう望んでしまう。