「そうか。残念だ。」

なんだか悪い気がした。
「せっかくの誘いなのに断ってしまって…ごめんなさい。」

「謝ることはないさ。自分の力で何かをやると決めた時ほど、男が強くなる時はない。精一杯がんばるんだ。」

ありがとう。いい人だ。
そう。強くならなければ。誰よりも。

しかし、意気込みとは裏腹に働けない。

だいぶ面接にも慣れて、目を見て話すことだって出来るようになったのに。

唯一受かったものは、ファミリーレストランの接客だった。

息抜きにアルバイトに応募したら、合格。

しばらくの食のためにアルバイトをしよう。