やっぱりA君なんかと一緒に来るんじゃなかった。隣の人が出てきませんように、と心の中で祈っていたら、思いが通じたのか誰も出てこなかった。帰りの電車でA君が話しかけてくるのも耳に入らず、私はずっと黙っていた。