篠突く雨が降る

そこには広々とした空間

うっすらと豆電球がついてあって

ベッド

木製の棚

ピンク色のカーテンに大きい窓

病室だった。

夜だが豆電球がついているので真暗ではなく
少し安心できた。

すると

コンコン…コンコン

とドアをノックする音が聞こえた。
私は怖くなってベッドの下に隠れた。

いくら電気が付いてようがさすがに夜の病室は怖い。

「古谷さーんお薬ですよ!古谷さぁん。」

ナースさん?

「はいりますよぉ…」

キィ…カラカラカラ…

ドアが開けられナースらしき人物が入ってきた。

ペタ…ペタ…ペタ…

「古谷さん?あぁ!また隠れん坊ですか?受けて立ちましょう!」

隠れん坊?また?どういうことなのだろう。
気付かれないように息を殺しているとナースらしき人物の
足が見え私は小さな悲鳴をあげてしまった。

「ヒッ…」

私が目にしたものは人間の足ではなく
布のような生地で作られ処々に血のシミや継ぎ接ぎだらけの足だった。

「古谷……古谷志乃ちゃん?そこにいたのぉ。」

そう言ってベッドの下を覗き込んだ顔は……


「キャァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」


まるでマネキンのような顔の形で目が抉り取られ
口や耳身体じゅうに

血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血血