篠突く雨が降る


またやられそうで、
また何かが落ちてきそうで
またどこからかやってきそうで
また痛い思いをしそうで
怖くて怖くて怖くて怖くて
何度も何度も「助けて」と叫んだ。

けれど助けには来てくれなかった。

小さな窓から溢れていた光はいつの間にか細くなっていた。
今はおそらく夕方なのだろう

オレンジ色の線が部屋の一部を照らしていた。