世界一幸せな国Ⅰ


神の声が鳴り響く。


姿は見えないのでどうなっているかは分からないが、神が本気だということは声でわかった。



前、神さまは意地悪だって言ってたけど、本当に神様のせいだったとは……。


かつての自分にある意味関心を覚えながら、私は言った。



「私はいいよ。確かに辛かったことはたくさんあったけど……それがなかったら彼方や魁桜のみんな会えてなかったからね。……みんなと一緒に居られたのは幸せだったなぁ……」


彼「俺もいいよ。藍乃たちと居れて、幸せだったし」




彼方もえへへ、と笑いながら言う。




『お主らは……なんていいやつなんじゃ……。よし!そんなお主らに大奮発じゃ!!』