「……っうぅ……っくっひぅ……」
張り詰めていた糸がプツンと切れたように、私は泣き崩れた。
ごめん、ごめん、ごめんなさい──
取り返しのつかないことをしてしまった
。
みんなの心に傷を負わせてしまった。
みんなと会えることはもうないけど、来世(つぎ)ではもうこんなことはしない。
こんなことで傷つけない。
──フワッ……
泣いていた私を優しい香りが包んだ。
彼「来世(つぎ)ではお互い頑張ろう。ね?俺は藍乃のことが好きだから、藍乃が目の前で死ぬなんて耐えられないよ」
彼「……俺は藍乃の前からいなくならない。だから……藍乃もずっと俺のそばにいて。俺から離れないで」