世界一幸せな国Ⅰ



俺は、救急隊員を呼んだ。





2人は……藍乃と彼方は……運ばれていった。








司法解剖とかあるんだろうな……。




2人はきっと、直ぐには眠らせてもらえないだろう。





ごめんな。ごめんなッごめんな……









謝っても謝りきれない。









2人はもう、……戻ってはこない。




















俺の……せいだ……




俺のッ俺の……









「藍乃ぉ……彼方ぁ……!痛かったよな、辛かったよな……。お前らは……色々ありすぎた……。ごめんな……俺のッ……せいで……。ありがとうな……。こんな時に言うのはどうかと思うが……俺の命を救ってくれて……ありがとうな……。俺を……闇から救ってくれて……ありがとうな……。また……会おうな……。おやすみ……」











言うことは、多すぎる。





でもその前に、俺はしなければいけないことがあるんだ。




それは、何よりも一番辛いこと。










幹部たち(あいつら)に、言わないといけないんだ。








悲しい現実を、突きつけなければならない。