俺は、救急隊員を呼んだ。
2人は……藍乃と彼方は……運ばれていった。
司法解剖とかあるんだろうな……。
2人はきっと、直ぐには眠らせてもらえないだろう。
ごめんな。ごめんなッごめんな……
謝っても謝りきれない。
2人はもう、……戻ってはこない。
俺の……せいだ……
俺のッ俺の……
「藍乃ぉ……彼方ぁ……!痛かったよな、辛かったよな……。お前らは……色々ありすぎた……。ごめんな……俺のッ……せいで……。ありがとうな……。こんな時に言うのはどうかと思うが……俺の命を救ってくれて……ありがとうな……。俺を……闇から救ってくれて……ありがとうな……。また……会おうな……。おやすみ……」
言うことは、多すぎる。
でもその前に、俺はしなければいけないことがあるんだ。
それは、何よりも一番辛いこと。
幹部たち(あいつら)に、言わないといけないんだ。
悲しい現実を、突きつけなければならない。


