世界一幸せな国Ⅰ



裕二さんには、こいつを捕まえてもらわないといけない。





だからここでは死なないで。








男が、どこかから銃を出した。



裕「っ?!クソッ」



一体こいつはいくつの銃を持ってんだ……



流石に多すぎるでしょ……





俺は走っていって、裕二さんの耳元で言った。







「裕二さん、絶対……捕まえてね」


ドンッ!






裕「ちょっ、彼方!何を……」



──パシュッ









ありがとうございました。



俺の大好きな先輩。


先代の副総長。





また、どこかで会いましょう。



裕「……ぁ……彼、方……。俺は嘘をついたら許さねぇって言ったじゃねーかよ……くそぉ……」





でも、折角彼方が助けてくれた命。


絶対に逮捕する。




裕二は、そう決意した。


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