世界一幸せな国Ⅰ



裕「彼方っ!俺はやっぱり無理だ!!」




「は?……ちょ、何言って……」


男「るさい!テメェは大人しくしてろ!」






ドゴッ


と、鳩尾の辺りに蹴りを入れてきた。




「……ッあ……」


腹筋に力は入れたけど、この距離ではやっぱり痛い。





避けれなかったら、こんなに辛いのか。




「……裕二さんっ!!早く来てって!俺だって世界一の族の副総長!大丈夫だからッ!!」



裕「……クソ……彼方!嘘ついたら一生許さねえからな!!」



「もちろん!」











ごめん、裕二さん。


俺、最後の最期に嘘ついた。





俺は、生きようなんてしてない。



俺はきっと、銃で撃たれる。


そういう夢をさっき見たから。




予知夢を。